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フィンテックは金融業界をどう変えるか コンピュータがマーケットを支配する時代は来るのか

フィンテック

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いわゆる「ロボ・トレーディング」の提唱者たちは、コストの削減ともに、アルゴリズムによってトレーディングに必要な流動性がもたらされたことがメリットである、と主張している。

 

つまりアルゴリズムが取引を行うため、購入する人と売却する人の両方が常にマーケットに存在する状態が実現できる、ということだ。

 

一方ロボ・トレーディングに批判的な人たちは、高度な訓練を積んだ数学者や物理学者の才能を無駄にしてしまうことや、規制当局を含め誰も把握できないような不安定さを市場に持ち込んでしまうこと、などを理由に挙げている。

 

フラッシュ・クラッシュによる市場暴落】

2010年5月6日、いわゆる「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれる事象が発生した。

 

アルゴリズムを利用した何千分の一秒単位の超高速(フラッシュ)トレーディングが原因で発生した市場の暴落(クラッシュ)である。

 

アメリカの市場では数兆ドルの規模の下落が発生し、一日の振れ幅では史上第2位の大きさだった。

 

しかしこの下落も約30分後には回復したという。

 

アメリカ当局は、ロンドンにいた36歳の人物を特定した。

 

この人物は両親の家に居ながら、市販されているアルゴリズム・トレーディングのソフトウェアを使って時々マーケットに参加していた。

 

フラッシュ・クラッシュは、将来、自己学習機能のあるロボットがトレーディングの世界を独占するようになればもっと頻繁に起こるだろうと懸念されている。

 

果たして、高度に発達したコンピュータが、株価の安くなったときに購入することを目的として多額の売却を発注する、などという事態を想像するのは考え過ぎなのだろうか?

 

【意外にも市場の停滞が訪れる?】 

一部の意見では、自己学習機能のあるトレーディング・ロボットが市場にかかわるすべてのデータを解析して取引を行うようになると、最終的には「マーケットの停滞」という結末に落ち着くのではないか、と言われている。

 

その結果、スプレッド(買値と売値の差)が縮小するとともに、トレーディングの量そのものが少なくなってゆく、と考えられる。

 

一方、このような状態にまでたどり着くことは決してないと主張する人たちもいる。

 

世界は複雑にできており、どんなアルゴリズムでも完璧に将来を予測することなど出来ないからだ。

 

いずれの結果にせよ、将来の経済に無視することなどできない大きな影響を及ぼす事象であることは間違いない。

 

   

www.bbc.com