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サムソン Galaxy Note 7 リコールの原因となった「リチウムイオン電池」とは?

スマートフォン

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サムソン電子がスマートフォン「Galaxy Note 7」の250万セットをリコールした件。

バッテリー部分に不具合があり、発火の原因となることが分かった。

このバッテリーは「リチウムイオン電池」で、これまでも他社の製品を含めいろいろな問題が起こっていた。 

 

Q. 「リチウムイオン電池」とは何ですか?

A. 強力で、かつ軽量な充電式電池です。

内部にリチウムイオンの粒子が含まれているため、こう呼ばれます。

バッテリーに含まれるリチウムイオンの粒子は、電極のプラスとマイナスの間を往復することで充電したり放電したりします。

IT製品や自動車製品に使われているこのバッテリーの利点としては、それほど場所を取らない、品質が劣化することなく素早い充電を繰り返すことができる、などがあげられます。

  

Q. どんなものに使われているのですか?

A. 日常生活のなかでよく目にするものです。

スマートフォン、ラップトップパソコン、電気自動車、飛行機、それから電子タバコなどにもリチウムイオン電池使われています。

もちろん、飛行機や自動車に使われているものはスマホで使われているものよりもはるかに大きいものです。

  

Q. リチウムイオン電池の問題点とは何ですか?

A. リチウムイオン粒子が電極の間をスムーズに動くようにするため、揮発性が高く可燃性の圧縮された化学化合物がバッテリーの内部に格納されています。

問題は、バッテリーが充電されるときに熱を持ってしまうことです。

この熱が適切にコントロールされないと、こもった熱の性でバッテリー内にある化学化合物が発火し、場合によっては爆発することもあるのです。

 

Q. サムソンのスマホには何が起こったのですか?

A. サムソンによると、バッテリー製造工程での「非常に小さな欠陥」が原因で起こった問題だそうです。

一説によると、バッテリー内の一部にコイルが正しく巻かれていなかったせいでよりストレスが大きくなってしまった、と言われています。

  

Q. バッテリー問題が発生した他社の製品には、どんなものがあるでしょうか?

A. 今までもバッテリーが原因で、スマートフォン、ラップトップPC、電気自動車、ホバーボード、飛行機などで発火事故が起きています。

2013年、ボーイング787「ドリームライナー」はリチウムイオン電池から発火し、ボストンに緊急着陸したことがありました。

同じ年、テスラの電気自動車が少なくとも2件の発火事故を起こし、調査対象に指定されています。

2016年5月には、バッテリーが電源となっている電子タバコを飛行機の客席で使用したり、荷物として持ち込むことがアメリカで禁止されました。

また7月には、50万台以上のホバーボードがリコールされてました。

ホバーボードについてはすでに60件以上の発火事故が確認されています。

 

Q. もしリチウムイオン電池に問題があるにもかかわらず、企業はなぜ使い続けるのでしょうか?

A. バッテリーに関する技術は発展するのに時間がかかるものです。

それは厳格な安全試験をパスしなければ製品として販売することが許されないという事情が主な要因です。

リチウムイオンは低コストでリサイクルも簡単にできることが分かっています。

また、発火や爆発などの事故が発生しているといえ、毎年製造・販売されているリチウムイオン電池の数を考えれば事故の頻度は低いのです。

つまり、安全な製品だと考えていいでしょう。

 

   

(出典:Samsung’s Recall The Problem With Lithium-Ion Batteries - The New York Times