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「人 vs. AI」問題を考える 一部の資産家・IT専門家以外は路頭に迷う?

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イギリスの日曜紙「The Observer」に、ロボットによる将来の影響を論じた論評記事が2015年11月に掲載された。

 

今後の「人 vs. AI」問題を検討するための良いヒントが述べられている。

 

以下はその要約。

 

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高齢化社会において、ロボットがデイケアの仕事を担ってくれる日々がそう遠くない将来訪れるという話は、私たちに希望をもたらしてくれるニュースである。

 

しかし同時に、今後かなりの数の仕事がロボットによって駆逐されてしまうという予想も出されている。

イギリスの35%、アメリカの47%の労働者たちは、機械によって生活の糧を絶たれてしまうという予測も提示されている。

これはいわゆるホワイトカラーも含まれているのだ。

 

似たようなことはすでに過去にも起こっている。

19世紀で産業革命に反対した手工業者たち。1980年代にコンピューターに反対した印刷業者労働組合

いつの時代も機械化への恐怖を感じている人々は存在していた。

そしてその度ごとに新しい仕事のカテゴリーが増やされてきたのである。

 

人工知能(AI)が搭載されたロボットが人の仕事とされているものを一掃して、社会全体を作り変えてしまう、という問題には多くの人が関心を寄せている。

AIは自分の周囲や経験から、論理的に結論を導くことができる能力を持っている技術なのだ。

 

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが、17カ国の14業種について過去10年間にわたって調査を行った。

その結果、ロボットを採用することで生産性や報酬が向上したことが判明している。

しかも既存の仕事の邪魔をするようなことはあまり行われていなかったのだ。

 

つまり、ロボット化は生産のために必要な労働時間を減らしてきたことが分かる。

同時に働き手たちは生産ラインからはじき出されても、別のところで新しい仕事が誕生してきた。

新しい仕事は創造性をより必要とし、服が汚れてしまうような作業もない。

 

これまでのところ、機械が台頭することで大量失業が発生しても、その影響はそれほど恐れるべきものではなかったのである。

 

しかしそこには重要な注意点がある。

 

AIを搭載したロボットに仕事を奪われてしまう将来、それでも人が担う仕事というのは本当のIT技術に関わるものに限定される可能性がある。

実際、ロボットによって仕事を奪われてしまう労働者たちが、アプリの開発者やアナリストたちとして再び仕事を始めることはないだろう。

 

つまりIT技術の進歩は不平等を悪化させており、この傾向は将来も続くと予測されている。

 

機械の台頭は大きな経済的利益を生み出すかもしれない。

しかし上手に管理できないと、その利益は株主や高い教育を受けた知的労働者だけが得ることになり、さらに悪化した不平等のため一部の人たちは寒さに震えた状態でほおって置かれることになりかねないのである。

 

   

www.theguardian.com