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ジャーナリズムも人工知能の脅威から逃げられない すでに始まっている「人工ライター」とは?

人工知能

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「Wordsmith」は米ノースカロライナ州にある「Automated Insights」が開発した、いわゆる“人工ライター”だ。

 

一定のデータからその要素をピックアップし、その要点を人が書いたような文章で書き出してくれる機能を持っている。

 

感情をあらわす言葉を使うと同時に言い回しや文法などを様々に使いこなすことで、より読みやすい文章を作ってくれるのだ。

 

2014年には3億個の記事を、2015年には15億個の記事を生産した実績がすでにある。

 

YahooニュースやUSA Todayなどに記事を寄稿しているGannettという会社は、このWordsmithを導入している。

 

またAP通信は、アメリカ企業の経営業績に関する記事はAutomated Insightsの技術を用いて“執筆する”と、2014年に発表した。

 

 

【スポーツ記事の執筆経験が原点】

Automated InsightsのCEOロビー・アレン氏は、かつてスポーツの結果について多くの記事を描いていた経験があった。

 

スポーツの試合結果報告のほとんどは、対戦内容の分析を客観的に文章に記すもの。

 

つまり、データを分析して文章に起こす作業の連続だった。

 

この経験がWordsmithの原点になっているという。

 

「過去20~30年を見てゆくと、私たちの生活の多くがITによって変化しています。 しかし文章を書くという行為については、ワープロが導入されたこと以外、ほとんど変化がないのです」

 

人々はこうした過去の経験から、コンピュータが自動的に文章を書くという発想を簡単には受け入れなくなっている。

 

まずはこの一般的な固定観念を直すことから始めることが大事、とアレン氏は語る。

 

今のところジャーナリズムからの反応も前向きなため、この人工ライターという新技術の今後の発展が大いに楽しみだとも述べている。

 

 

【それでも「Why(なぜ)」については人の作業】

一方、メディアコンサルタントジョン・バーンスタイン氏は:

「書くという行為すべてが自動化されるはずがありません。ジャーナリズムは単に情報を提供するだけではなく、コンテンツ、つまり情報が何を意味するのかを伝える仕事なのです」と、人が書く行為の意義も強調する。

 

いわゆるwho(誰が)、what(何を)、why(なぜ)、when(いつ)、how(どのように)を伝えるのがジャーナリズム。

 

バーンスタイン氏は「このうちの「why(なぜ)」については文脈を読み取り、分析・推測する作業が必要になります。人工ライターにもある程度は可能かもしれませんが、やはりテクノロジーがこの技術を完全に身に付けるのは難しいでしょう」と述べている。  

 

   

www.theguardian.com