イギリス政府が自動運転車用の制度確立へ向けて動き始めた。
自動運転車のためには「自動で運転しているとき」をカバーする保険と「人が運転しているとき」をカバーする保険の二種類が用意される、と考えられている。
最近英国国会に提出された法案でもこの2本柱で検討が進められている。
つまりクルマの所有者本人ではなく、クルマそのものが自動で運転しているときに起きた事故についても保険が適用されることが可能になるのだ。
このルールが適用されると、保険会社は自動運転車の製造元へ請求することができるようになる。
一方、この法案には例外も設けられている。
もしクルマに不正改造が行われていたり、自動運転機能の最新バージョンへの更新が行われていなかったりした場合は保険は適用されない、というものだ。
またクルマの「自動運転化」にはいくつもの段階がある。
そのためイギリスの運輸省は、どのレベルのクルマから「自動運転車」とするのか、その定義を決めなければならない。
いずれにせよ、イギリスを交通革命の最先端に置くことが新しい雇用の創出や経済発展の促進につなげることができる、というのが法案の狙いでもあるようだ。
同じくこの法案では、ガソリンスタンドや大規模店舗などに電気自動車の充電ポイントが設けられるよう求めている。
また充電の値段、場所、営業時間などの詳細も公表することが求められていいる。
充電ポイントの運営者たちは色々な種類のクルマに適用できる設備を設置すると同時に、ハッカーたちからの保護にも取り組むことになりそうだ。